こんにちは、とし(@tyobory)です。
ブログ記事更新45日目となります。
経済系の編入試験では、試験科目で「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」が出題されます。
大丈夫です。この記事をはじめ、編入試験で出題される内容について、ブログを通じて公開していきます。
本記事では「マクロ経済学」について掘り下げていきます。
マクロ経済学(編入試験対策)
マクロ経済学の基礎を押さえる。
国民経済計算
マクロ経済学の基本です。
国民所得の概念を理解し、国民所得の決定理論について習得しましょう。$\\$
国民所得
- 三面等価の原則(国内総生産・国民総所得・国民総支出)
$\small GDP=GDI=GDE$( $\small P:Product I:Income E:Expenditure$ ) - $\small NDP・NNP・NI$(国内純生産・国民純生産・国民所得)
価格指数(物価指数)
- 名目・実質の違いを理解
- パーシェ価格指数($\small GDP$ デフレーター)
- ラスパイレス価格指数
45度線分析( $\small GDP$(国民所得)の決定理論)



$\small IS-LM$ 曲線
編入試験で頻出の分野です。
計算問題から論述問題まで対応できるようにしときましょう。$\\$
$\small IS$ 曲線
- 投資関数
- $\small IS$ 曲線の導出
- $\small IS$ 曲線シフト
- 超過需要・超過供給

$\small LM$曲線
- 貨幣市場・貨幣の機能
- 取引動機・予備的動機・投機的動機
- 債券価格(コンソル債)
- 流動性のわな
- マネーサプライ・名目(実質)貨幣供給・ハイパワード・マネー
- [現金・預金比率]・[準備金・預金比率]・貨幣乗数・信用創造
- 流動性選好仮説
- $\small LM$ 曲線の導出
- $\small LM$ 曲線のシフト
- 超過需要・超過供給



$\small IS-LM$ 曲線の同時分析
- 均衡利子率・均衡国民所得
- 財政政策の効果
- クラウディングアウト
- (財源)増税の政策・市中引受の国債・日銀引受の国債
- 金融政策(金利政策・公開市場操作・法定準備率操作)の効果
- IS曲線の形状・投資の利子弾力性
- LM曲線の形状・貨幣需要の利子弾力性
- ストック市場(資産市場)ワルラスの法則


マクロ経済学における第一の目標は、IS-LM分モデル分析をマスターすることです。上記記事では「IS-LMモデル分析」までまとめているので、こちらの記事で学習して頂けたら幸いです。
マクロ経済学(応用単元)
$\small AD-AS$ 曲線
$\small IS-LM$ 曲線をベースに、$\small AD-AS$ 曲線が導出されます。
$\small AD$ 曲線
- $\small AD$ 曲線の導出
- $\small AD$ シフト(形状)
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$\small AS$ 曲線
- 労働需要・労働供給
- 名目賃金・実質賃金
- 古典派とケインズ派の違いを理解
- 古典派の第一公準(実質賃金([mathjax]$\frac{w}{p}$)=労働力における限界生産力($\small MP_n$) )
- $\small AS$ 曲線の導出
- $\small AS$ 曲線のシフト(形状)
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$\small AD-AS$ 曲線の同時分析
- 均衡物価水準・均衡国民所得
- ディマンド・プル・インフレ
- コスト・プッシュ・インフレ
- ハイパーインフレ
- スタグフレーション
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国際マクロ経済
国際収支(国際経済)
- 国際収支・経常収支・資本収支
- アブソープション・アプローチ
- $\small IS$ バランス・アプローチ
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為替レート決定論(国際経済)
- 外国為替・外国為替市場・為替レート
- 変動相場制・固定相場制
- 国際収支説・$\small J$ カーブ効果・マーシャル=ラーナーの条件
- 購買力平価説・一物一価の法則
- アセット・アプローチ
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マンデル=フレミング・モデル(国際経済)
- 国際収支( $\small BP$ )=経常収支( $\small CA$ )+資本収支( $\small CF$ )
- $\small BP$ 曲線の形状(資本移動なし・完全・不完全)とシフト
- 資本移動完全:固定・変動相場制時の財政政策・金融政策の効果
- 資本移動なし:固定・変動相場制時の財政政策・金融政策の効果
⇒「資本移動なし」はほとんどでないイメージ。3が重要
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古典派経済学
- 古典派の二分法(貨幣の中立性)/貨幣ヴェール観
- 貨幣数量説
- フィッシャーの交換方程式
- ケンブリッジの数量方程式
- マーシャルの $k$
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マネタリスト
- フィリップス曲線・オークンの法則
- 自然失業率仮説(自然失業率・期待インフレ率)
- 短期フィリップス曲線
- 長期フィリップス曲( $\small k %$ ルール)
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合理的形成学派
- 静学的期待
- 合理的期待
- ルーカス批判
- リカード=バローの中立命題
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消費関数の理論
- ケインズ型消費関数(短期)
- クズネッツ型消費関数(長期)
- 恒常所得仮説
- ライフ・サイクル仮説
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投資関数の理論
- ケインズの投資理論
- トービンの $\small q$
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経済成長理論
リアル・ビジネス・サイクルの理論
- 名目(実質)利子率
- 期待インフレ率
- フィッシャー方程式
- 技術革新
- 労働供給の異時点間の代替
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成長会計
- 成長会計
- ソロー残差( $\small TFP:Total Factor Productivity$(全要素生産性) )
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ソロー=スワン・モデル
- 資本ストック成長率
- 労働人口成長率
- 労働一人あたり資本( $\small k$ )
- ソロー=スワン・モデル
- 定常状態
- 消費の黄金律この経済成長理論は、これまで上から習ってきたことの応用です。
基礎ができていないと、内容がチンプンカンプンになります。
これが「マクロ経済学」の試験で出る出題範囲です
大事なのは、理論を覚えること。
マクロ経済学の勉強方法
マクロ経済学は、ミクロ経済学と比べて、計算量は少ないです。$\\$
そして、すべての土台はIS-LM曲線です。$\\$
ここをマスターしないと、AD-AS曲線、マンデル=フレミング・モデル、経済成長理論もすべて解くことができません。$\\$
なので、必ずIS-LM曲線はマスターしてください。$\\$
勉強の手順として、この記事に掲げた項目を上から順々につぶしていくだけです。$\\$
これで、予備校生が学ぶ内容+αのことを押さえられます。$\\$
マクロ経済学のオススメ参考書は、以下の記事に載っていますので、合わせてご参考ください。

終わりに:計算よりも理論が大事
マクロの計算は公式があり、それに当てはめて計算していくだけなので、そこまで難しい問題はありません。
しかし、財政・金融政策がGDPにどのくらい影響があるかなど、理論を正しく知っていないと、何の計算をしているかイメージできないということがあります。
逆に理論を知っていれば、計算で使う変数やグラフがわかるので、まず最初に理論から学んでいってください。

極論をいえば、マクロは暗記科目なので、ゴリゴリ暗記していけばOK

ゴリウサギさん!!
ってな感じで、一つ一つ、コツコツと勉強を積み重ねていきましょう!
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