こんにちは、とし(@tyobory)です。
経済学部の大学編入試験では、専門科目として「経済学」「経営学」が出題されています。
しかし最近、経済学部編入では、経済数学が必修となり、編入受験生のみなさんはこんな感じでしょうか。
近年の経済学部編入では、専門科目として「経済数学」が導入されています。
東北大学をはじめ、神戸大学の経済学部など、今まで上位大学の中でも比較的受かりやすかった大学が軒並み、小論文をやめて「経済数学」が必修化されました。
経済学は数学ができないとお話にならない感じで、本来は文系ではなく理系の学問に近いです。
そこで、本記事では、大学編入の「経済数学」に対応するため、使える参考書をご紹介します。$\\$
その他の使える参考書は、下記の記事にまとめていますので、合わせてご参考ください。$\\$
【編入試験】経済学部編入で使える参考書④【経済数学編】
予備校に頼らなく大丈夫。
予備校のカリキュラムから経済数学の出題範囲を探る…ない?
あるCゼミナールのカリキュラムを見ていきます…カリキュラムがない?そうなんです。Cゼミナールには経済数学の授業はありません。
編入予備校の中で、経済数学の授業が開講されているのは、ecc編入学院のみです(通学と夏期)。
そのため、大半の受験生は独学で経済数学を学ぶことになります。
今まで東北大学に専門学校生が受けていましたが、「経済数学」により一網打尽されています。
ただ、ピンチはチャンスです。編入試験でも、人が苦手なところを得意とすると、より可能性が広がっていきます。
編入試験を受けるからには、逃げずに勉強することが合格への秘訣です。$\\$
数学の参考書を勧める前に【経済数学を攻略する】
経済数学をどう攻略するか、これが一番の受験生の悩みだと思います。たいていの場合、数学から逃げてきた人が割と大半です。正攻法は高校数学・中学数学から勉強しなおすことです。
まず、経済学・経済数学を通じて、次の1冊は絶対におすすめです。
「経済学で出る数学(青)」は、本気で一文一文読むべきです。経済学の数学的内容はすべてこの1冊に詰まっていて、ちゃんとこなせば、予備校の受験生に計算力で負けることは絶対にありえません(予備校に9年働いていたので断言できます)。また、共著者の安田先生は、現在大阪大学の准教授で、阪大の過去問はこの本の内容から結構出題されています。
※今、コロナの影響により、書籍の在庫がどこも品薄です
予備校生が旧帝大に合格できなくなったのは、圧倒的な計算力不足です。余裕で勝てます。
では、以下で詳しくご紹介していきます。
経済数学のオススメ参考書【入門】
経済学の計算や経済数学を学習する上で、高校レベルの内容はとても重要になります。
特に、日本では経済学部は文系ですが、経済数学は理系で学ぶ数Ⅲがゴリゴリに取り扱います。
経済数学の微分・積分の内容は、数Ⅲの内容がほとんどなので、白チャート当たりで公式を一通り触れておくと、かなり楽になります。
また、下の「工学系学生のための数学入門」の著者は、「やさしく学べるシリーズ」の石村先生です。
工学系と書いてありますが、高校レベルの内容で、かつかなり中身の濃さも薄いです。
ただ、高校レベルから大学レベルへの橋渡し的な参考書で、グラフでの説明も多く、経済学で必要な公式・グラフは一通り学べます。
白チャートだと問題数が多いため時間がかかりますが、「工学系~」は最低限の数学の知識が学べ、次の石村先生のシリーズと整合性があるため、おすすめしています。
仮に高校数学をやるなら、以下の参考書をオススメしておきます。
合格る計算 数学I・A・II・B(シグマベスト)
合格る計算 数学Ⅲ(シグマベスト)
やはり、計算力は大事です!
経済数学のオススメ参考書【基礎・標準】
編入試験の経済数学は出る範囲はある程度決まっています。
そこで、石村先生の「やさしく学べるシリーズ」です。
経済数学では、理工学系のような高度な数学は求められないので、最低限「やさしく学べるシリーズ」を押さえとけば、合格点はとることできます。$\\$
追記(2019年12月06日付け)
大学受験で数学の「青チャート」があると思います。なんと数研出版より大学教養版「青チャート 微分積分」「微分積分」「線形代数」が発売となりました!
>>Amazonの「prime students」なら、3冊以上ご購入で10%還元中。
数学科のドクター出身の人に聞いてみたところ、難易度的に「青チャ 微分積分」よりも、下記2冊のほうが内容的に易しいとのことでした(青チャはそこそこのレベルとのこと)
数研出版はかなり信頼できるので、これで対策するのも全然あり(あとは経済学の数学をやりましょう)
経済数学のオススメ参考書【中級】
ここでは、経済数学の参考書・演習本をご紹介します。
ここで悩ましいのが、勉強の方向性です。徹底的に試験に特化するなら、『編入数学徹底研究』です。ちなみに、この本はECC編入学院の先生が書いたものです。
数学だけでなく経済学のことも勉強するなら、『経済学で出る数学』をおすすめします。問題例としてミクロ・マクロ・数学の計算がバンバンでてくるので、計算力は相当つきます。
AC・チャンの『現代経済学の数学基礎(上・下)』は経済数学のバイブルですが、上下巻セットで分量もあり、ここまで時間が割けるのかという問題もあります。
同じく、『よく分かる経済数学入門講義』も静学分析と動学分析編の2冊に分かれています。こっちもめちゃくちゃ分量がありますが、説明が本当に丁寧です。
上記の場合、AC・チャンか『よくわかる経済数学』のどちらかで良いです。
【補論】神戸大学経済学部を合格者の使っていた参考書
神戸大学の合格者に聞いてみたところ、大学のキャンパスゼミシリーズ+1冊でした。
キャンパスシリーズは有名ですが、「サピエンティア経済数学」は神戸大学の指定図書らしく、ここで紹介させて頂きました。
いずれにしても「経済学で出る数学」は必須で、後はシリーズを統一して勉強することをオススメします!
結論:筆者が選ぶ「経済数学」の参考書
個人的な見解ですが、経済数学を勉強するなら次の3冊です。
①:「経済学で出る数学」
②:「よく分かる経済数学入門講義:静学編」
③:「よく分かる経済数学入門講義:動学編」
④:+過去問
この3冊をオススメする理由は、試験で使える知識が学習できるかをポイントとしました。
他の参考書は、経済学よりもthe 数学という感じで、経済学が切り離されています。
しかし、この三冊は、練習問題も多く、編入試験のミクロ経済学・マクロ経済学でも使える内容がたくさんあります。
特に、「よく分かる経済数学入門講義:静学編」は、経済モデルの数式などの概念が事細かく説明されており、1冊潰せれば、予備校生は絶対に太刀打ちできない力が身につきます(ただし、誤植が少し多いため、改訂版を買うことをお勧めします)
一から読み進めるのがベストですが、過去問分析して、該当する章を読み進めるのもありです。(経済数学要らないかも!って人は、第8章までとつまぐい)
最近は、Amazonで品薄状態なので…
1.書店(実店舗)で、探して購入(大きな店舗なら…)
2.Kindle版を購入(→2700円ほどで買えます)
PC、タブレットやスマホでも、Kindleアプリで読むことができるので、外出するリスクを考えても、Kindleで買っちゃった方がコスパ良いです。
→アマゾンのタブレットPC(一覧)
→よく分かる経済数学入門講義:静学編 改訂版(Kindle版)
これらの本で編入試験の経済数学をカバーできますので、手をたくさん動かして計算していきましょう!
おわりに:経済数学も勉強すれば大丈夫!
大学編入で経済数学が出題されるようになりましたが、独学でも十分参考書があるので大丈夫です。
主に神戸大(経済・経営)・東北大の過去問をがっちり分析し、勉強することが合格への近道です。
受験生は「経済数学」って聞いただけで諦めています。絶対受かると信じて勉強をコツコツ積み重ねていきましょう!
>>Amazonで3冊以上ご購入の場合「prime students」がお買い得(10%還元)
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