こんにちは、とし(@@tyobory)
2020年1月からせどりを始めて、月5万から10万円くらいの副収入と得ています。
副業で、せどりしていて気になることは、『確定申告』ですよね!
2020年度はコロナの影響もあり、持続化給付金を受けた人はたくさんいると思います。
副業で20万円以上の所得がある人は、確定申告必須やね…
せどりの仕訳多すぎて、よく分からない…
私は、Amazon販売を中心としているため、Amazon販売に特化したツールを使っておりますが、会計ソフトは別に使仕訳を行っています。
・プライスター:Amazon管理ツール
・やよいの青色申告オンライン (弥生会計)
本記事では、確定申告に向けて、せどりの売上管理や仕訳方法、具体例、ツールやアプリについてご紹介していきたいと思います。
せどりの売上管理をどうする?実際の会計処理は?
せどりの会計処理の基本【ここだけ押さえる】
せどりの会計処理において最重要項目は次の3つです。
・商品の売上金額(売上高)
・商品の仕入金額(+売上原価の集計)
・販売手数料(★Amazon、ヤフオク、メルカリなど)
特に、青色申告の場合、月別の売上金額と仕入金額を記載することが義務付けられており、貸借対照表と損益計算書を作成する上で、ベースとなる部分となります。
そのため、月別にどのくらい売上があって、どのくらい商品を仕入れたのか計算する必要があります。
せどりでは、商品仕入―商品販売の仕訳が最も多いため、いかに効率的に処理するかが大事です。
・私は、Amazonに関してプライスターで、売上金額、売上原価、販売手数料を計算してます。
・他は、弥生会計のオンライン版でそのまま会計処理してます。
ポイントは、売上金額と原価です。
売上金額に対応した仕入金額(原価)が分かっていれば、利益計算が可能です。
※仮にある商品の仕入金額が1万円、売上金額が2万円だとします。
入金 2万円 | 売上 2万円 |
内訳:仕入金額(売上原価) 1万円 利益(差益) 1万円 |
販売個数が少なければ問題ないですが、仕訳が多くなればなるほど、仕入金額をど忘れします。
自分は、商品登録の際に、日付と仕入金額が分かるように、何か目印を入れています(20201108-999とか)
もし、ヤフオクやメルカリをメインでやっている人は、エクセルでまとめることをオススメします。
(ちゃんと整理できてれば、会計ソフトに一括でインポートできます)
メルカリ、他のフリマアプリは、あくまで仲介業のため、アカウント上では購入―販売実績のみで、商品の売上金や仕入金額を計算してくれません。特に、メルカリはエクセルのCSV機能が無く、商品ページを一つ一つ確認しなければいけないため、売れたら即仕訳処理がオススメです。
せどりの売上科目はどうする?
せどりの売上は、販路・サービス別にまとめる感じです。
・Amazonセラー
・Yahoo!オークション
・PayPayフリマ
・メルカリ
・ラクマ
私の場合、アフィリエイトや原稿料もありますので、以下の画像とおりです。
画像のように、売上をサービス別に区分して計上してます(ほぼアマゾン笑)。
会計ソフトによって登録表記が異なりますが、どこから収益を得ているかが分かれば問題ありません。
とにかく、せどりは「売上高」「仕入金額(売上原価)」「販売手数料」、この3つあれば最低限の利益計算ができるので、必ずメモしておきましょう!
売上をエクセルで管理する
仕入や売上をエクセル管理すると、簡単にこんな感じになります。
※税額の項目は、年間の売上が1000万以上ない限り、ひとまず気にしなくてOKです。
フォーマットは特になく、日付・勘定科目(借方・貸方)・金額・取引先・摘要の項目あれば、どの会計ソフトでも対応できます。
上記のエクセル画像では、すべての仕訳をまとめていますが、各科目ごとに集計するのが一般的です。
摘要(てきよう)は、取引の具体的な内容を書く欄です。
取引内容や商品名、どことの取引先かなど、取引の補足・要約内容を記載します。
⇒私は、仕入をした際に、「商品名」を書いています^^
借方・貸方がイマイチ分からないという人は、簿記3級の本をやるだけでも全然違いますので、下記の書籍をご参考ください(滝澤さんの書籍が有名です)。
他、簿記3級の内容が学べるサイト「Study pro」も参考になると思います。
是非、勉強してみてください!
せどりの売上管理【実際の会計処理を具体例で解説】
せどりの仕入、売上管理―仕訳処理とその方法―
せどりの仕訳をする場合、どの勘定科目を使って計上するか迷うかと思います。
実際の会計処理上、商品の売上管理は、「仕入の管理方法」で仕訳する項目は変わります。
(仕訳パターンは4つほどありますが、だいたい以下の2つです。)
- 「仕入」で計上:費用で管理する方法(三分法)
- 「商品」で計上:資産で管理する方法(売上原価対立法)
全部「仕入」じゃないの?と思われるかもしれません。
「仕入」の項目で費用計算する場合、会計処理上、確定申告の際に決算整理を行う必要があります。
(期末に売上原価を一括計算するため、「在庫」商品の原価合計額がないといけません)
せどりで、残っている在庫の原価計算するのって嫌じゃないですか
なので、私は2番目の「売上原価対立法」で、売上があるごとに、あわせて売上原価も計上する方法を採用しています。1個当たりのおよその利益額が分かるため、個人的にオススメです!
今回は、売上原価対立法の仕訳方法について解説していきます。
売上管理の仕訳を3つのステップで解説(売上原価対立法)
まず、せどりにおける「仕入―売上」の会計処理のプロセスとして、3ステップあります。
1.商品の仕入時(Step.1)
2.商品が売れた時(Step.2)
3.年度末の決算時(Step.3)
「売上原価対立法」の場合、Step.3の決算処理はなくなるので、楽です^^
では、仕訳をみていきましょう。
(Step.1)商品の仕入時:「商品」の勘定科目を使う
「売上原価対立法」の一番のポイントは、商品を仕入れた際に「商品」で計上することです。
仕入は費用項目で、商品は資産項目で、資産の購入として考えます。
例えば、「鬼滅の刃」の商品を仕入れて、売ったとしましょう。
(例)「鬼滅の刃」のホビー商品(キーホルダー)を1000円を仕入れた(支払いは現金)。
(借方) | (貸方) |
商品 1,000(円) | 現金 1000(円) (クレカの場合、未払金) |
商品を資産計上する場合、商品(資産)は左側に、支払ったお金(資産の減少)は右側に書きます。
このとき、決済方法は現金、普通預金からの引落、クレジットカード決済、電子マネーなど複数ありますが、せどり用の専用銀行、クレカ、電子マネー等、絶対分けた方が良いです。クレカ支払いの場合、後で銀行口座から引き落とされるため、以下のような仕訳になります
(未払金)1000(円) / (普通預金) 1000円
このように仕訳をすると、仕入れた商品は「商品」の勘定科目として資産計上されます。
次に、商品が売れた時をみていきます。
(Step.2)商品が売れた時:「売上原価」の勘定科目を使う
商品が売れた時、売上を計上しますが、同時に「売上原価」もあわせて計上するのがミソです。
(例)「鬼滅の刃」のキーホルダーが2000円(仕入1000円)で売れて、銀行の普通預金に入金された。
(借方) | (貸方) |
普通預金 2,000(円) | 売上 2,000(円) |
売上原価 1,000(円) | 商品 1,000(円) |
普通預金は資産の増加なので、左側に記載。売上は収益項目なので、右側に記載。
ここで、今、商品を資産で管理していますが、売れたらその「商品」の在庫はなくなってしまいます!
2行目の仕訳は、資産に計上されている「商品」をなくし、売上に対する仕入原価を費用として計上する効果があります。
ということは、「売上」から「売上原価」を差引くと、利益が1000円になりますよね!
また、在庫の商品も売れた時に、仕訳で相殺消去しているため、残る在庫商品もゼロとなります。
毎度、原価計算することにより、利益に対する意識
せどりの仕入―売上の具体的な会計処理(画像)
① 商品の仕入時:ブックオフで書籍を購入した際の仕訳です(実際の画面)。
この日は書籍を2冊購入していて、1冊は仕入商品、もう1冊は「新聞図書費」の経費として落とす本、2つの項目を一括して会計処理してます。
左側(借方)に資産の「商品」、費用の「新聞図書費」を計上し、右側(貸方)に支払った現金を記載しています。
② 売上を上げた時:Amazonセラーの仕訳です。
10月期の売上ですが、仕訳をみると、売上原価(=仕入金額)が対立して計上されてます!
Amazonセラーの場合、売上金が一時保留されるため、売上金を売掛金とAmazon手数料に分けて仕訳を行っています。
Amazon手数料は「売上原価」の一部として会計処理しています。ヤフオクの場合、システム利用料と配送料がありますが、Amazonのように色々変動するわけではないので、入金された額を売上として計上しても特に問題はなさそうです(メルカリも然り)。
③ 銀行口座への入金時:売掛金が解消され、銀行口座に入金されたときの仕訳です。
私のAmazon仕訳ですと、仕訳に売上⇒売掛金⇒入金というプロセスを落とし込んでいます。
なので、「売掛金(一時保留)が解消されて、入金された!」という流れです。
(売掛金などの資産項目が右側(貸方)にくると、資産の減少を表しています。)
以上が、売上管理に関する仕訳方法とその具体例でした!
おすすめの売上管理ツール(会計ソフトなど)
最後に、おすすめの会計ソフトをご紹介しようと思います。以下の3つです。
これら3強です。私は、初年度1年間無料に惹かれ、今年は弥生会計を使っています。
弥生会計(オンライン版)は、少々難しくアプリとブラウザ上の連動がイマイチですが、1年間無料で使えるのはここしかありません。初年度は弥生会計で申告するのはアリです。
freeeは、1ヵ月間無料ですが、アッという間に1ヵ月経って終わりました。ただ、銀行の取引明細(CSV)との連携はピカイチで、取引記録の自動登録はNo.1です。あと感覚的に使いやすい。
マネーフォワードは、弥生会計とfreeeのハイブリッドの印象で、トータルサービスとしてスマホでもパソコンでも、バランスよく会計処理ができる感じです。
私の個人的な意見は、まず3つ登録することをおすすめします。少しづつテイストは違うので、自分に合ったものを使うのがベストです。
ただし、無料期間を過ぎると、freeeは月額2380円、マネーフォワードは月額1280円かかるので、その点は要注意です(弥生会計は翌年度 年8000円)。
初年度は弥生会計オンライン版、慣れてきた2年目以降は、3つ再検討という感じが良いかもしれません(ちなみ、自分は来年マネーフォワードへの移行を検討中)。
その他のツール
Amazonせどりをやっている、または検討中の方はプライスターがオススメです。
これしか知りませんが、売上金額、仕入金額、Amazon手数料などすべて計算してくれるので、かなり重宝しています。色々改良しているみたいで、伸びしろを常に感じます。
ヤフオクは、Appツールくらいしか見当たりませんでした。
ただ、アカウント上で、売上金などのCSVを落とせますので、その点は圧倒的にマシです。
メルカリは目を当てられないくらい残念で、ツールはありません。地道に計算あるのみ(ク〇)。
以上となります。
おわりに
1年間、ひとりで会計処理をやってきましたが、正直大変でした。
売上高が1000万円以下なら、税理士事務所に丸投げしても良いかもしれません。
理由は、丸投げしても、労力・相場的にかなり安いからです。
「税理士ドットコム」で無料相談して、金額を聞いた感想です。
記帳ありの依頼だと、年間20万前後(月2万円以下)くらいの相場となります。
思っている以上に安く、使い捨ての金額でやってくれます。
経理担当を雇うよりもコスパは良いので、外注も選択肢の一つかなと、この頃考えてます。
コスパ良く色々やっていきましょう!ではでは
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