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税理士試験は辛い試験です。楽しい科目はどれ?【酒税法です】

こんにちは、とし(@tyobory)です。

税理士試験の勉強をしていて、どの科目もあまりの分量で途中から勉強が嫌になりますよね。頭がおかしくなるくらい覚えることも多いし、とても辛い試験です。

私は、大学院では相続税の研究をしましたが、税理士試験は軽量科目しか受験してません。私にはかなりムリゲーでした。

税法の勉強が少しでも楽しみたい方は、下記記事ご参考ください。

そこで本記事では、税理士試験の辛さ、楽しかった科目のことを記事で掘り下げていきます。

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税理士試験はとても辛い試験です【実体験】

なぜ税理士試験は辛いのか

はじめにお伝えしときます。

税理士試験はほとんどの人にとってめちゃくちゃ辛い試験です。
税理士受験生ならもうすでに体感していると思います。

これから税理士になりたいという人は、肝に銘じておくべきことがたくさんあります。

税理士試験の辛さは主に次の7つです。

1.各科目の分量が半端ない
2.各科目の合格率が約12%~13%前後
3.合格発表までの時間が長い(試験:8月→合格発表:12月)
4.税法の改正があり、試験内容が変化する。
5.受験が毎年になると予備校費用がバカにならない
6.税理士事務所で働いていると、思うように勉強時間が取れない
7.試験合格を目指すとしたら、5科目合格しなければならない

これが税理士試験の辛さです。七重苦、八重苦あります。さらに掘り下げていきます。

1.各科目の分量が半端ない

税理士試験科目の一つ一つの分量がかなりあります。

大原予備校が出している目安の時間がこちらです。

科目名 計算と理論の比重 学習時間の
目安
必要な簿記知識
計算 理論
簿記論 100点 400時間 日商簿記3級
財務諸表論 50点 50点 400時間 日商簿記3級
所得税法 50点 50点 600時間 日商簿記3級
法人税法 50点 50点 600時間 簿記or財表の学習経験
相続税法 50点 50点 520時間 不要
消費税法 50点 50点 300時間 日商簿記3級
酒税法 70点 30点 170時間 不要
国税徴収法 100点 170時間 不要
住民税 50点 50点 190時間 不要
事業税 45点 55点 190時間 日商簿記3級
固定資産税 50点 50点 190時間 不要

ちなみにこれは理論の暗記時間を含めておりません。

1.簿記論と財務諸表論合わせて1000時間軽く超える。
2.法人税・所得税なら各1000時間以上になる。
3.他の税法も相当な時間がかかる。

税理士合格までの総勉強時間はで4000~5000時間で、落ちれば倍増です。
およそ、東大合格までの勉強時間が3500時間と言われているので、正直エグいですよね

それだけ重みのある最恐の試験と言えます。

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各科目の合格率が約12%~13%前後

税理士試験の科目は100点満点中60点で合格と国税庁に記載されています。

しかし、絶対評価ではなく得点調整をした相対評価でほとんど判断されます。
なので、採点等をはじめ、いろいろブラックボックスな試験です。

各科目の合格率は約12%~13%と、落ちる人の方が多い試験です。

そのため、落ちたらもう一度同じことを勉強しなければならないという辛さがあります。
前にも進むことができず、かと言っても辞める訳にもいかずという、葛藤が出てきます。

次にもお話しますが、ボーダーラインで落ちた時のショックは計り知れません。

3.合格発表までの時間が長い(試験:8月→合格発表:12月)

勉強開始は、基本的に9月スタートですが、一番やっかいなのがボーダーラインの科目です。

9月からやり直すかなど、次の科目に進むか、勉強がどっちつかずの期間となります。

本当に合格確実レベルの点数なら問題ないですが、基本みんなギリギリの勝負をしています。
なので、一年中、精神衛生が良くないし、メンタルがタフでないとやっていけません。

4.税法の改正があり、試験内容も変化する。

税理士試験は生もの試験なところがあり、政治に大きく左右されます。

つまり、税制改正があると、制度も変わるため、正しく覚えなおさないといけません。

直近では、所得税の配偶者控除や相続税の配偶者居住権など、改正がありました

そのため、新しい制度も踏まえて、税理士試験の勉強をしなければなりません。

試験内容が大きく変わることもあるので、非常に辛いです。

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5.受験が毎年になると予備校費用がバカにならない

税理士試験の予備校の学費って毎年の積み上げで、バカになりません。

一科目20万円くらいなので、合計の学費は100万円を超えます

落ちれば、学費積み上げで、余分にお金が飛んでいきます。
時間はかかるわ、お金は飛ぶは踏んだり蹴ったり、合格できなきゃ悲惨すぎます。

辛すぎです。

6.税理士事務所で働いていると、思うように勉強時間が取れない

これもあるあるな話ですが、税理士登録には実務経験が2年必要になります。

なので、働きながら目指す人も多いですが、仕事が忙しいという本末転倒な状況があります。

仕事して勉強して、色々なプレッシャーに耐えながら、受験するのは辛すぎます。

7.試験合格を目指すとしたら、5科目合格しなければならない

税理士試験ってほとんどドラゴンボールと一緒なんです。
ドラゴンボールが一つ欠けていたらシェンロンが出現しませんよね。

それと同じで税理士試験も5科目合格しないと税理士になれません。
4科目でずっと止まっていたら、いつまで経っても独占業務は行えないのです。

1年1科目なら、このサイクルを5回やらないといけないので辛すぎ。

いつの間にか、底なし沼の黄泉の国にはいってます。

このように辛いことがありますが、ここで一つ楽しかった科目を上げたいと思います。

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税理士試験はとても辛い試験ですが、楽しい科目もある

楽しい科目もある。

楽しい科目は酒税法です

税理士試験科目の中で、最も実務で役立たないと言われている、それが「酒税法」です。

でも、勉強していて一番楽しかったのも「酒税法」です。
「酒税」って「消費税」の一種なのに、科目として廃止されていません。

古来、酒税は日本の財政を担う重要な財源でした。

その名残で、今でも試験科目として残っていると考えられます。

試験勉強の内容は、納付する酒税額を計算できるようになることです。

酒税法の面白さは「お酒の判定」

できて何になるんって話ですよね。話のネタが増えるだけです。

私が受験していた時は、ちょうど「第3のビール」がビールよりも多く出荷された時代でした。

何を判定したかというと、ビール・発泡酒・醸造酒・リキュールの区分です。
こんなの酒税法受験している人にしか絶対分からない知識ですよね。

ちなみに「第3のビール」って、実はビールまがいのものです

税法上は、醸造酒類やリキュール類に該当して、ビールでも発泡酒でもないです。

この他にも、日本酒の清酒、ワインの果実酒、ウイスキー・ブランデーの蒸留酒類など、お酒判定して酒税額を出します。

正直、この科目だけは趣味で受けても面白い科目です

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ただし、「酒税法」を試験合格するには辛い現実があります

酒の判定をミスったらほぼアウトなところです。

・満点勝負の試験のため、合格ラインは最低90点以上
・酒の判定をミスると、酒税額の合計額が一致しないので、芋づる式で間違う

ある意味潔い試験で、ミスったら来年という感じで、みんな覚悟しています。

それでも、勉強して良かったなと思いました。

終わりに:結局、税理士試験は辛いことのほうが多い試験です

結局、税理士試験は辛いことの方が多い試験です。
私は楽しさを見つけながら、この試験を乗り越えようとしています。

その一つに大学院による税法免除を上手く活用と思っています。

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間違いなく最速で合格するのは、院免除です。
大学進学が当たり前になった今、大学院進学もこれから普通になると思います。

免除の観点から、プライド的に許さない人もいると思いますが、上がったもの勝ちです。
こっちの方が、税理士になるのも早いし、学歴的にも上になりますからね。

使えるものは使って、早目にハードな試験からみんなで上がっていきましょう!

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