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【大学編入】スーパーエリートの受験術【マインド編】

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こんにちは、とし(@tyobory)です。

ブログ更新26日目となります。

私は受験生時代に、予備校に通う通わない以前に、どのようなスタンス・マインドで勉強するべきかというのを色々本で調べた時期があります。

その一つが「スーパーエリートの受験術」となる本です。
この本は絶版かつ発行部数も極端に少なく、幻の受験本と言われてます。

古本でも最低4万円~10万円とプレミアがついており、私は当時ネット上でその情報をかき集め実践しました。

もちろん大学に合格することができましたし、大学院まで難なく進学できています。

そこで、本記事では「スーパーエリートの受験術」の勉強法について、アレンジした形で深堀りしていきます。今回はマインド編です。

目的を見失わない

「合格術」とは何か:受験は記憶ゲーム

大学受験の本質は単なる記憶ゲームに過ぎないということ。

たかが試験用紙1枚で、受験生の人となりや性格まで、完全に見通せるはずがありません。

つまり、大学受験の最も基本的な目標は、と問われれば 「いかに効率良く記憶すべきことを記憶し、その記憶を引っ張り出し問題を処理するか」 の一言に尽きます。しかし、この「効率良く」ということが曲者なのです。

「効率の上げ方」について、理解して入試に備えられる人というのは、超一流中高一貫校の受験生を中心とした、 ほんのごく一部しかいないのではないかと思います。

たいがいの受験生は、この「効率の上げ方」を誤解していて、同時にこれを身につけるのことはそう簡単なことではありません。

この「効率の上げ方」を身につけるための基本的視点は、「自分の実力を正確に把握し、何が自分にとって確実に実力を伸ばす方法かを見極める」 ということです。

「効率を上げる」4つの基本的視点

効率を上げる基本的な視点は、下記の4つです。

  1. いかに試験に出そうなところを引っ張り出しマスターするか、という勉強の仕方
  2. いかに試験に出そうな内容の記憶を増やすか、という学習能力の上げ方
  3. いかに受験勉強のやる気を引き起こさせるか、という成功への動機づけ方法
  4. いかに受験勉強しやすいコンディションを作るか、という生活習慣の身につけ方

これらがベースとなって、ようやくそれぞれの具体的な勉強法がより強力に活きてきます。

逆に、こうした基礎がなければ、いつまで経っても実力を伸ばすのは困難といえます。

この「合格術」は、受験合格への基礎をつくるための技術

効率を上げる方法などの「合格術」はそう簡単には身につくものではありません。

この記事や勉強関連書籍を一回読んだだけで身についてしまう人には、最初からこの記事に用はありません。

繰り返し読み、実践し、自分の実力を伸ばすのに妥当な方法を見つけることこそが大事なのです。

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スーパーエリートの勉強法【結論:「ゴール」へ「最短距離」で目指す】



受験生の皆さんは今、何を目標に勉強していますか?

大学合格というゴールに向かってまっすぐ目指す

もちろん目標は、「○○大学に合格する」ことですよね。やはり、大学に受かる以上の目標があって、 そのためのステップとしての入試の突破がいま目指すべき目的だと思います。

これは当然のことです。

ただ単に「どこでもいいから大学に合格する。その先なんて知らない」 などと漠然とした目標を掲げても挫折するに決まっています。

まずは、目指すべきゴールを設定する必要があり、そのゴールを目指すための小目標を少しずつ掲げながら前進していくことが大事なのです。

ここで今ひとつ強調したいことは、「自分の勉強法は本当にゴールに向かってまっすぐ進んで行けるやり方なのか?」ということです。

いきなり分厚い参考書を1ページ目から読む、問題集を復習もせずにやりっぱなしにする、漠然と授業や講習に出て話を聞き流す、通信添削の答案を何時間もかけて仕上げる…

大きな視点で見れば道草を食うこともためになるでしょうが、あくまで「ゴールに向かう」という目標からみれば、寄り道は寄り道でしかありません。 つねに「ゴール」からの視点で勉強の仕方を考えましょう。

何よりまず先立つ「ゴール」を設定する必要があります。そして、その「ゴール」へ向かって最短距離で行く方法を模索することが大事です。

ゴールへ最短距離で行くには?【結論は「使える記憶」を目指すこと】

実際の入試では当然のことながら、問題だけを見せられて解答しなくてはなりません。

解答を見て「あ、そうだそうだ。これ勉強したのにぃ」と嘆いても後の祭りです。

問題だけを見て思い出せない記憶は受験に役立ちません。 解答を見てやっと思い出せる記憶は「使えない記憶」です。

それゆえ、問題だけで思い出せる記憶、つまり「使える記憶」を増やす努力が必要です。

ちなみに認知心理学の用語を引用すれば、「使えない記憶」は再認可能な記憶、 「使える記憶」は再生可能な記憶といえます。

もちろん、試験には制限時間があります。いくら思い出せる記憶を増やしても、 それを時間内にアウトプットできなければ、点数には還元されません。

「使える記憶」を、いかに問題のフォーマットに合わせて、素早くアウトプットするか。

入試を勝ち抜くには、この技術を身につけることが最も重要なのです。

結局は、「知っている」か「知らない」の2択

よく高校教師も予備校講師は、

「君たち、これくらい勉強してるんだから知ってて当たり前でしょ」と言って、 「問題集は『考えて』解くもの」ということを頭ごなしに押しつけてきます。

ここには「受験生はこれくらい知ってて当たり前」「問題集は実力があれば解けて当たり前」などという大きな誤解が存在します。

受験生にとって、入試に必要な知識など知らないことだらけです。 そして知らないものから知っているものは生み出せません。

無から有は生まれません。 入試の知識は「知っているか、知らないか」でほぼはっきりと二分できます とにかく、必要な知識を知らなければいかなる問題も解けません。

「宣言型知識」と「手続き型知識」

「知っている」と「知らない」について詳細に見ていきます。

認知心理学の用語を用いれば、「知っているか、知らないか」という具体的な”What”の知識は 「宣言型知識」、「どのように解答を導き出すか」という抽象的な”How”の知識は 「手続き型知識」と呼ばれます。

これを踏まえて、大学受験の知識の形を分類していきます。

知識重視型

⇒ 歴史事項や年号、沈殿の色といったいわゆる「暗記物」

抽象的手続き重視型

⇒ 数学や物理のように、解答の流れを自力で組み立てる必要のあるもの

具体的手続き重視型

⇒ 英語長文や現代文・古文・漢文の読解のように、与えられた「文脈」を解析するもの

となります。「知識重視型」は宣言型知識、「抽象的手続き重視型」と「具体的手続き重視型」 は手続き型知識の形として扱うことができます。

ここら辺は多少個人差もあると思います。

どのように記憶したら自分にとっては覚えやすいのかを つねに意識しながら勉強することが大事です

つながりを「身体に覚えさせる」

「知識重視型」の知識は単なる丸暗記に陥りやすく、知識同士を関連づけて, 試験本番で思い出せるような工夫が必要です。

最初から抽象的なつながりとして存在する手続き型知識というのは、 宣言型知識とは違い、中々手がかりが作りづらいです。

そのため、時間をかけて何度も繰り返すことを強く意識しなくてはなりません。 こうして、個々の事項の間のつながりを「身体に覚えさせる」という感覚で記憶しましょう。

分からないときの質問:質問の仕方一つで差が出る

参考書を読み進めても分からないところが出てきたら、 先生に聞くのが一番早い解決方法です。ここでの問題は質問の仕方です。

どちらの質問の仕方が

  1. 「この英語の長文の問題がわかりません」
  2. 「この長文の問題は本文のこの辺を根拠にして答えを出しましたが、間違えていしまいました。なぜでしょうか」

後者のほうは、自分の躓いている箇所を明らかにして質問しています。結果、質問から得られる回答のについて、明らかな差が出ます。

また、自分の理解の妨げになっているものを分析できない、すなわち「~がわかりません」という質問しかできない人については、 問題集の解説があまりに貧弱か、その問題は自分にとってレベルが高過ぎるということです。 その時は、まずはもう少し易しめの問題に当たるようにしましょう。

いずれにせよ、学習内容について理解ができないところが出てきたら、 「何」が「どのように」わからないのかを常に意識する必要があります。

終わりに:常にゴールへの最短経路を意識し、「使える記憶」を蓄える

結論、志望校に合格するために受験勉強するわけです。なので、ゴールまでの最短経路を模索し、「効率的」に勉強することを目指さなければなりません。

「効率的」に勉強を積み重ねるということは、瞬時に出し入れできる「使える記憶」を増やしていくことです。

そして、常に「何」が「どのように」分からないかを意識することにより、「知っていること」と「知らないこと」が明確に区分され、最短経路でゴールに近づくことができます。

このような常に持つべきマインドを習得することが、エリートへの近道かもしれませんね。

ではでは、目標に向かって勉強頑張りましょう!

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