こんにちは、とし(@tyobory)です。
このブログでは、経済学の記事や大学編入記事を中心に、さまざまな専門書を紹介しております。
経済学の分野では、理論モデルの構築や実証分析をする上で、経済数学と計量経済学(統計学)の知識は必須となります。
このページでは、書棚にある経済数学・計量経済学(統計学)の専門書を紹介していきます!
経済学分野では、数学と統計学は避けて通れぬ。
せやで。日本では、経済学は文系の位置づけだが、完全に理系ッス。
ざっくりですが、私の経済数学・計量経済学(統計学)の書棚をご紹介していきます!
としの書棚―経済数学
個人的に使用している経済数学(数学)の専門書は、次の4冊です。
尾山・安田(2013)『経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める〔改訂版〕』日本評論社.
門川和男(2019)『よくわかる経済数学入門講義<上>静学分析編〔改訂版〕』学術研究出版.
門川和男(2018)『よくわかる経済数学入門講義<下>動学分析編〔改訂版〕』学術研究出版.
齋藤正彦(1966)『線型代数入門』東京大学出版.
基本的に上の3冊がメインで、それ以降は線形代数や微積分など各単元の専門書を読んでいる感じです。
経済数学の専門書がメインですが、大学受験(大学基礎)の本も色々参考にしています。
・チャート研究所(2018)『白チャートⅢ』数研出版. ・大学への数学(微積分、曲線・複素数、微積分の極意). ・大学基礎数学・キャンパスゼミ(マセマ):(線形代数、微積分) |
日本の経済学部は大体が文系として扱われていますが、普通に数Ⅲの知識や行列を使います。勉強のやり直しという意味では、高校の参考書は意外と役に立ちます。
他、積読になっている専門書・参考書は以下の通りです。
・石村園子、やさしく学べるシリーズ(線形代数、微分積分、基礎数学) ・A.C.チャンほか(2020)『現代経済学の数学基礎(上、下)』 彩流社. ・入谷・加茂(2016)『<サピエンティア>経済数学』東洋経済新報社. |
経済数学の中で、A.C.チャンの『現代経済学の数学基礎』が有名な専門書ですが、最初に挙げた3冊で問題なさそうなのだったので、どっかに置きっぱなしになっています。
これ以上になると、専門数学書になるので、ここまでします。
としの書棚―計量経済学・統計学〔理論〕
統計学や計量経済学の本でそばに置いてあるのは、レベル別で分けると、次の専門書になります。
【基礎】
・渋谷綾子(2018)『統計学入門』 税務経理協会. ・山本・竹内(2013)『入門計量経済学』新世社. ・山本勳(2015)『実証分析のための計量経済学』中央経済社. |
『統計学入門』は、エクセルのデータ分析機能を使って、手を動かしながら学ぶスタイルの本です。ちゃんと問題―解答も用意されていて、初歩から実践的に学びたい人向けです(視覚に学べます)。
『入門計量経済学』は、理論的に計量経済学を学ぶスタイルなので、数式は出てきます。比較的易しいですが、発展的な手法を学ぶには、もうワンランク・ツーランク上の専門書が必要です。
『実証分析のための計量経済学』は、ざっくり言えば解釈本にあたります。統計の読み方に主眼を置いてあるため、学部生など卒論で統計を使いたい人向けという感じです。
【標準】
・大屋幸輔(2020)『コアテキスト 統計学』新世社. ・山本拓(1995)『計量経済学』新世社. ・浅野・中村(2009)『計量経済学〔第2版〕』有斐閣. ⇐ ほぼ積読状態。 ・西山ほか(2019)『計量経済学』有斐閣. |
標準的なテキストは、ほぼ統計学・計量経済学の理論学習です。愛用しているのは、『コアテキスト 統計学』と『計量経済学』(山本)です。
院試とか編入で統計学を使いたい場合、コアテキストの統計学がよくまとまっているので、おすすめです。
西山他(2019)『計量経済学』は、出版も新しく、色々な統計手法が載っているため、辞書替わりに置いてあります。
これ以上は洋書での学習となりますので、ここまでとします。
としの書棚―計量経済学・統計学〔実践〕
基本的に統計学・計量経済学では、統計分析してナンボってところがあります。やっかいなことに、色々な統計ソフトがあり、使い方の専門書がたくさんあります(経済学系)。
Excel、R、gretl、Stata、Eviews、Python
※Rは無料で使えますが、経済系で使う必要性を感じないので、スルーです。
Excelは完全初心者で、学部生がゴリゴリ計算する感じです。
(ちなみに、私の修論はエクセルでゴリ計算しました。)
経済学部生で卒論とかで計量分析したい場合は、「gretl」がオススメです。stataやEviewsは研究者向けのソフトで、なかなか高額なので、大学に導入されていない限り、学部生が使うまでもない感じです。
gretlの最大の特徴は、パッケージとして直感的に使えるところです。以下、おすすめの専門書です(マイナーでこれくらいしかない)。
両方とも著者が同じ加藤先生の本で、gretlを使った実践本となります。内容はほぼ一緒で、『やさしい計量経済学』の方が最新版となります。ただ、旧版の『gretlで計量経済分析』の方が使いやすかったです。
StataとEviewsは、研究者やデータサイエンティストなど、少し敷居が高い統計ソフトになります。もちろん、大学で提供していない限り、有料となりますので、参考程度にご紹介します。
Stataは主にパネルデータ分析に強く、Eviewsは時系列分析に強いソフトという感じです。
左の2冊がStataで実証分析している専門書になります。『コアテキスト 計量経済学』は学部生向けですが、Stataを使って実証分析されているので、少し注意が必要です。
『実証のための計量時系列分析』はEviewsで解説されている専門書です。Eviewsの場合、国内で出版されている本がほとんどないため、ほぼ洋書に当たるしかないと思います。
最後に、Pythonです。最近では、AIのプログラミングやデータ分析で使われるようになり始めました。
正直、自分も計量分析をpythonでやっていこうかと考えています。こんだけ汎用性の高いプログラミング言語で、色々ライブラリも用意されているので、修得していて損はないスキルだと思います。
家にあるのは、次の最初の2冊です。Pythonの入門書とデータ分析の本を1冊ずつ手もとにおいてます。
最後の計量経済学入門は、11月に発売予定なので、個人的に注目しています。
他、神戸大学経済学研究科の春山教授が「Pythonで学ぶ入門計量経済学」というサイトを運営しているおり、どんどんpythonによる計量分析が広がっています!
以上、経済数学・計量経済学・統計学でした。
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