こんにちは、とし(@tyobory)です。
こんな勉強の悩みをお答えします。
簿記3級がわりと易しめの試験とはいえ、半分の受験生が落ちてしまう試験です。
本記事でわかること
- 簿記3級をはじめ、資格試験の勉強方法(思考法)
- 簿記3級の勉強スケジュール
- 簿記3級の過去問を効果的に使う方法
効率的な勉強をして、サクッと簿記3級に合格して次に進みましょう。
簿記3級を一発合格するための勉強方法【過去問を使う前に】
勉強の仕方について。
簿記3級を受験する前に知っておきたい、試験勉強のマインド
簿記3級に合格するためには、試験で100点満点中70点取る必要があります。
試験で点数を取るまでに、知識記憶の定着までには3つのフェイズがあります。
フェイズ①:知識として「まったく知らない」
フェイズ②:知識として知っているけど「使えない記憶」
フェイズ③:知識として「使える記憶」
まず簿記3級の試験では、まったく習ったことのない問題は出題されません。
となると、合格・不合格を分ける差は正しくアウトプットできる能力、つまり知識を「使える記憶」として引き出せるかどうかにかかっています。
よく試験場で「これやったけど、解けない!」という経験はないでしょうか。
これが「知っているけど使えない記憶」で、すごくやっかいです。
簿記の試験だと、「使える記憶」=「正確にアウトプットできる能力」です。
試験場では、時間内たくさんの仕訳を切る必要があり、問題をみた瞬間に仕訳が分かるような「使える記憶」がめちゃくちゃ大事です。
簿記3級の勉強で「使える記憶」を増やす方法
簿記の勉強で「使える記憶」を増やす方法は次のとおり。
①:テキストで勉強し、例題・練習問題を仕訳してみる
②:問題の解き方・仕訳の方法を覚える
③:何度も繰り返し復習する(再現性を高める)
どの簿記の試験も、仕訳金額が違うだけで、知識として「知っている」か「知っていない」かで、勝負ははっきりしています。
大事なのは、問題文をみて仕訳を再現できることです。
簿記3級では難しい仕訳は一切ありません。正直、問題文みて仕訳が出なかったら、残念ながらアウトです。
簿記3級は「仕訳できる数」を増やしていくイメージで、「使える記憶」を積み重ねていく感じで、筋トレと一緒です。
結局、簿記検定は減点方式なので、仕訳をミスれば減点で、それをいかに最小限に抑えるか、そこのところ覚えておきましょう!
【絶対合格】簿記3級の勉強スケジュール
勉強スケジュールは、なるべく短期間でテキストを回すことを目標とします。
1週間目:テキストを読み、練習問題を解く
→できなかった問題を✕つける、〇になるまで再復習
2週間目:過去問を解き、徹底的に復習する
正直、簿記3級のテキストは1ヵ月かけてやるものではありません。
もうゴリゴリ、テキスト→練習問題→テキスト→練習問題の繰り返しです。
人間の脳は忘れるようにできており、復習作業により記憶として定着していきます。
✕をつけるのは、完全に仕訳「できる問題」と「できない問題」を区別するためで、復習のときは✕が付いている問題のみ行います。
その後、参考書テキストで一通り内容を押さえたら、ひたすら残りは過去問演習です!
簿記3級を一発合格するための効果的な過去問の使い方
過去問を最大限利用する。
過去問題集を使う意義
過去問題集を使う意義について、理由は以下の3つとなります。
①:自身の実力との差を測る
②:過去の出題傾向を分析する
③:時間配分を把握する
過去問を最後の力試しで使う人がいますが、それは大きな間違いです。
上記をもう少し掘り下げます。
①:自身との実力差を測る
まず、過去問は最後の腕試しで活用するものではありません。
- 過去問を解き、自身との実力差を測る
- そして、足りない部分を埋める作業をする
初めから合格点を取れる人はほとんどいませんし、間違ったことには理由があります。
それが「知識不足」「仕訳スピードの遅さ」「時間配分ミス」なのか、合格点が取れない要因はさまざまです
なので、過去問を通じて、自分自身との差を把握し、その差を埋めるにはどうしたら良いか考えるために、過去問を使います。
②:過去の出題傾向を分析する
通常、過去問から出題傾向を分析しますが、出題パターンほとんど決まっています。
第1問:仕訳問題
第2問:帳簿記入・勘定記入
第3問:試算表作成
第4問:伝票会計(50%くらい)・勘定記入・決算仕訳
第5問:精算表作成・財務諸表作成
簿記3級は5問構成で、上記のような感じです。
個別問題の仕訳ができるようになったら、それぞれの出題傾向に合わせて対策します。
③:時間配分を把握する
最後に、時間配分を正しく理解することです。
簿記3級が5問構成だからといって、1問24分使っていたら時間内に解き終わらないです。
目安は次のような配分となります。
第1問:10分
第2問:10分
第3問:40分
第4問:10分
第5問:40分
見直し:10分
合計:120分
一番時間がかかるのは、第3問の試算表作成と第5問の精算表(財務諸表)の作成です。
集計物はいろいろ時間がかかってしまうので、第3問と第5問にどれだけ時間を割けるかが、簿記3級合格へのカギとなります。
過去問演習では、時間配分通りに問題が解けるように訓練しましょう。
過去問題集を効果的に使う勉強法【まとめ】
以上を踏まえると、過去問を効果的に使う勉強法は次のとおりです。
①:過去問題を解き、間違った問題はノートを作って管理・復習
②:間違った理由を分析する(知識不足・スピード不足等)
③:過去問を解きなおす(この繰り返し)
過去問で間違った問題は、自分が苦手な部分なので、ノートを作って復習しやすくすることです。
また、間違った理由を分析し、「知識不足」なら再度テキストに戻って復習、スピード不足なら仕訳の処理を早くするなど、何が原因で点数が取れなかったか確認します。
最後に、もう一度、試験本番と同じように過去問を解きなおして、時間内に解答を再現できるか再確認します(また、間違えたら上記のプロセスを繰り返す)。
これが、簿記3級を一発合格するためのプロセスとなります。
おわりに:簿記3級のテキストと過去問題集を有効に使う
ぶっちゃけ、簿記3級テキスト⇔過去問題集を行き来するだけで、合格点は取れます。
なので、短期間でサクッと仕上げて、合格を勝ちとりましょう!
以上、簿記3級に一発合格するための勉強法と過去問の使い方でした。