こんにちは、トシキです。
子どもの頃の将来の夢は何でしたか?
4月に入り、子どもがなりたい職業ランキングが発表されました。
私は小学生の頃、大金持ちになることが夢でした(超漠然です)
しかし、現在私の一番なりうる近い職業は「研究者」です(6位ですね)
加えて、研究者✕ブロガーを目指しております。このランキングみて、やはり最強の職業は学者・研究者でしょう。
でも、一番なり方が分からない職業もまた「学者・研究者」だと思います。
なので、本記事では、研究者の仕事や研究者のなりかた(特に文系)について深掘りしていきます。
研究者になる方法【学者の道はいばらの道です】
かなり長い道のりです。
学者・研究者の就職
ざっくり言うと、就職には2つパターンがあります。
1.大学に就職
2.民間企業(シンクタンク)に就職
今回は大学就職の場合について取り上げていきます。
大学での仕事
大学は研究機関であるため、大学運営に関わること全て仕事となります。
そのうち、大学教員として仕事は主に3つです。
1.大学の運営・管理(管理者)
2.研究活動(研究者)
3.専門教育(指導者、教育者)
大学教員は研究だけしてれば良いという時代は終わりました。
教授会や委員会など積極的に参加して(雑用)、時に学生集めもしなければなりません。
今では、コミュ力バリバリのゼネラリストでないと厳しい気がします。
大学での職位
大学の専任ポストは、4つに区分されます。
1.教授
2.准教授
3.専任講師
4.助教
一応、このように職位が分かれております。専任講師は任意で置くことができ、形式的には専任講師≧助教という位置づけ。
昔は、現在の准教授が助教授、助教が助手で、アニメのような博士―助手の関係でした。そのため、今の助手は本当に助手で、非常勤での勤務が多いです。
大学の年収は
大学教員のポストごと、給与が結構変わります。
1.教授(1000万円以上)
2.准教授(800万円前後)
3.専任講師(300万円~600万円)
4.助教(450万円~600万円)
学部長とかだと、1200万円とか普通にもらえると思います。
准教授は教授に上がるには、論文や著書などの審査があるとのこと。
専任講師は、基本的に外部から専門知識をもった人を教員としているため、大学によってかなりばらつきがあります。
これはこれですが、本当は非常勤の給与が闇なんですけどね…
重要なのは専門領域
大学に常勤で就職できてる人は、何かしらの専門家です。
私の場合は、経済学を中心とした財政学・公共経済学の分野を取り扱ってます。そこから、さらに細分化して研究を行う感じです。
最近では、学問の融合が図られておりますが、大きな学問体系(法学、経済学、社会学など)を主として研究を進めます。
研究活動研究活動した成果は学会報告や論文投稿により、公表していきます。
一般的な流れは、学会報告⇒学会誌への論文投稿、です。その他、専門誌への論文投稿もあります。
学会は基本的に専門分野ごとにあり、主要な学会に所属し研究の成果を発表するのが通例です。
もちろん、学会のレベルもあり、国際的にはImpact factorで評価されてます。(質の高い論文がどれくらい投稿されているか、例えば”Nature”とか超有名ですよね)
一例ですが、経済学での世界トップジャーナルベスト5
1.American Economic Review
2.Quarterly Journal of Economics
3.Journal of Political Economy
4.Econometrica
5.Journal of Economic Studies
ほとんどの人は知らないと思いますが、本当にニッチな世界です。
専門教育
学生に授業として教える科目は学問体系でも主要なモノ。
ここでは私らの分野は「経済学」や「財政学」を授業することとなります。
そして、研究活動の成果はだいたい、ゼミ演習などでフィードバックされます。
以上、おおよその研究者の仕事です。
研究者として大学教員になるには
大学4年間終わった先からが勝負の時。
結論、大学院に進学しましょう
答えは、まずは大学院に進学し、博士号を目指しましょう。話はそこからです。
正確には、博士号を取得して、就職って感じです(理系はまた違いますが)
大学公募サイト「J-REC」を見ると、採用条件として博士号取得が基本必須です。
でも、「博士、博士!」って言われるけど、博士ってなんやねん!
博士というのは、学位の一種で、海外だとPh.D(Doctor of Philosophy)と言われます。
どうやってとるの?
ここから先が、大学院が闇と言われる部分です。
日本で取得するとしたら、ストレートでも27歳までかかります。
1.大学卒業(4年間)⇒ 22歳
2.大学院修了(修士課程2年間)⇒ 24歳
3.大学院修了(博士課程3年間)⇒ 27歳
ざっくり、こんな感じです。
大学院では、自分の研究したものをまとめて、修士学位論文、博士学位論文となるものを作成していきます。
イメージとして、修士学位論文は100ページから150ページくらい。博士学位論文は、専門分野でオリジナルな本が1冊かけるくらいです。
昔は、冥土の土産で取るレベルでした…が、海外の流れを受けて学位を出すように指示されてるみたいです。
それでも、先輩・友人共に博士課程だけで6年かかっております。事務室からも、休学を使えば、最長10年いられますよとのお達しがありました。
これからは専門がモノを言う時代。結論、大学院に進学した方がよいです。
大学進学率が6割いかないくらいで、進学は当たり前のものとなっている。
出所:文科省
この大学進学者は約60万人ですが、このうち大学院進学者は何%でしょうか。院への進学者は現在8万人前後(約12%)です。
さらに、院進学者の約9割は理・工学・医学で占められ、工学が7割です。人文社会系は、約8000人(約11%)で、全体の1.2%くらいになります。
つまり、大学院に進学するだけで、ある意味レアな人種になれます。
最後は自分次第
私の今の目標は、お金持ちにも、研究者にも、教員にも、動画投稿者にもなることです。
みんなで枠にハマらない生き方をしていきましょう!
その方が断然楽しいですし、色々楽しいことを共有して、稼ぎましょう!
世の中には動き出しに時間がかかる人が多いです。大切なことは「とりあえず、やってみる」という身軽さでして、飽きたら辞めればOKです。
世の中には色々と結果を出している人がいますが、よく話を聞いてみると、そういった人は「色々な分野で経験が豊富である」という事実があります。
つまり、逆説的には「成果を出している人は、成果を出している領域を続けているだけ」とも言える訳です。
とりあえず、動きつつ、積み上げ式の人生に切り替えて、1年だと何も変わらないかもですが、2〜3年で景色が変わりそうです。
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