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【税理士試験】中卒・高卒で税理士になるには?【受験資格は緩和傾向です】

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こんにちは、とし(@tyobory)です

税理士試験について色々検索してみると、「税理士 中卒」というのを、
Google検索やYahoo知恵袋でかなり目にしました。

本日このようなツイートをしております。


これまで、簿記1級合格が受験資格を得る王道だと思ってましたが、意外と実務経験でも受験資格が得られるようになってますね。

最近は受験生が減っていることもあり、受験資格は緩和傾向にあります。

今回は、受験資格の観点から、中卒・高卒で税理士になるまでのロードマップをまとめてみようというのが、本記事の目的です。

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【税理士試験】中卒・高卒で税理士になるには?【敵を知る】



税理士試験の概要を知る。

税理士になるには【簡単におさらい】

税理士は独占業務を有しているため、税理士になるには税理士試験(国家試験)に合格することが必要となります。

■ 試験の目的

税理士試験は、税理士となるのに必要な学識とその応用能力を有するかどうかを判定することを目的として行われます。

■ 試験科目

試験科目は全部で11科目あり、その中から5科目合格する必要あります。

・必修科目
会計科目の「簿記論」と「財務諸表論」の2月科目は、必ず合格しなければなりません。

・選択必修科目
税法科目の「所得税法」と「法人税法」の2科目のいずれかに合格しなければなりません。

・選択科目
相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税」から、選択必修科目に加え、税法科目は3科目合格しなければなりません

 
以上、会計2科目と税法3科目、合わせて5科目合格して税理士試験クリアです。

■ 合格ライン

合格基準点は各科目とも100点満点の60%です。ただし、問題の難易度によって得点調整が入るので、あくまで目安です。

税理士試験の受験資格について

税理士試験の受験資格は、主に3つのパターンがあります。

(1)学識による受験資格、(2)資格による受験資格、(3)職歴による受験資格です。

基本的には、高卒・中卒の方は(2)(3)から受験資格を得ることになります。

(1)学識による受験資格

こちらの受験資格は、基本的に大学・短大・専門学校などをもとにした受験資格です。

 大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上履修した者 証明書類
 大学3年次以上で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上含む62単位以上を取得した者
 一定の専修学校の専門課程(※2)を修了した者で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上履修した者
 司法試験合格者
 公認会計士試験の短答式試験に合格した者(※3)


見てもらった通りお分かりですが、かなりゆるゆるな感じです。

通っていれば、ほぼ受験資格が得られるような感じです。

(2)資格による受験資格

こちらは資格試験の合格による受験資格です。

 日商簿記検定1級合格者 証明書類
 全経簿記検定上級合格者


日商簿記1級と全経簿記上級の合格は、受験資格としてよく見られますよね。

ある意味、簿記論を受けるための登竜門みたいな感じで。

実際、日商簿記1級受かったとしても、簿記論はかなり難しいものがあります。

(3)職歴による受験資格

最後に、職歴による受験資格です。

 法人又は事業を行う個人の会計に関する事務(※6)に2年以上従事した者 証明書類
 銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に2年以上(※7)従事した者
 税理士・弁護士・公認会計士等の業務補助事務に2年以上(※7)従事した者

 ※6 複式簿記による仕訳、決算、財務諸表作成事務等をいいます。
 ※7 異なる勤務先等の職歴は、通算して2年以上となれば受験資格があります。

2年間、経理関係や税理士事務所などで働けば、普通に受験資格得られますね。

結局、実務経験が2年間必要になるので、思い切って会計業界で働くこともありですね。

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【税理士試験】税理士になりたいけど難易度は?

忍耐勝負。

受験者数、合格者数の推移

まず、税理士試験の受験者数と合格者の推移です。


出所:国税庁の推計よりマイナビ税理士作成。

この10年間で約3万人ほど受験者数は減っています。

【平成30年度の受験結果】
受験者数:30,850人(延べ42,063人)

合格者数:4,716人(官報合格者数:672人、一部科目合格者数:4,044人)
合格率:15.3%


今年の受験者数は30,850人で、29年度と比較して約3500人の減少です。
合格者数は4,716人で過去最低の合格者数となっています。

この状況から見ても、徐々に会計業界を目指さなくなっていることが分かります。

そのため、現在、税理士業界も人手不足が深刻で、求人はかなりたくさん出ています。

なので、逆に今、会計業界に飛び込むのは、受け入れやすい状況ではあります。

科目別の受験者数・合格者数・合格率

次に科目別の受験者数・合格者数・合格率の図です。




各科目別の合格数、合格率の一覧表です。

科目 受験者数 合格者数 30年度合格率 29年度合格率
簿記論 11,941人 1,770人 14.8% 14.2%
財務諸表論 8,817人 1,179人 13.4% 29.6%
所得税法 1,704人 209人 12.3% 13.0%
法人税法 4,681人 542人 11.6% 12.1%
相続税法 3,089人 363人 11.8% 12.1%
消費税法 7,859人 833人 10.6% 13.3%
酒税法 546人 70人 12.8% 12.2%
国税徴収法 1,703人 182人 10.7% 11.6%
住民税 460人 62人 13.5% 14.3%
事業税 418人 46人 11.0% 11.9%
固定資産税 845人 126人 14.9% 13.3%
合計(延人員) 42,063人 5,382人 12.8% 17.0%

出所:国税庁の推計よりマイナビ税理士作成。

図や表をみると、合格率が低くて絶望的ではありませんか。

そうなんです。これが、税理士試験が難しい理由の一つです。

学歴別の合格者数、合格率


学歴別の合格者数、合格率です。

年齢 受験者数(実人員) 官報合格者数
(実人員)
科目合格者数
(実人員)
合格率
(官報合格+科目合格)
大学卒 23,240人 535人 2,874人 14.7%
大学在学中 966人 1人 206人 21.4%
短大・旧専卒 906人 16人 71人 9.6%
専門学校卒 2,906人 66人 374人 15.1%
高校・旧中卒 2,381人 46人 381人 17.9%
その他 451人 8人 138人 32.4%

 

ただこれを見ると、「大学在学中」の次に「高校・旧中卒」が位置しているので、ほとんど学歴は関係ないと考えられます。

税理士試験が難関資格の理由


税理士試験が難しいのは、1科目の合格率が10%~15%だからです。

科目別の合格率で分かったかもしれません。

これら科目を5つ集めなければならないからです。


エグクないっすか。狂気の沙汰でしかないです。

自分も受験していて、これはヤバいと思っていました。

最終合格までの年数として約9年間で、およそ6割くらいの推計です。

なので、最後まで諦めなかったものが税理士に慣れる試験です。

終わりに:勉強してて思ったのは、学歴は関係ない。

確かに、大学在学中の人の合格率は高いですが、専念して勉強してる人が多いです。

結構な割合の人が覚悟を決めて勉強してました。
正直、士業は一生ものになりますので、いかに早く税理士になるかが鍵になります。

たとえ10年かかっても、取ってしまえば、死ぬまでそれで食っていけます。
65歳定年とかもありません。死ぬまで働けます。

なので、私は科目試験ではありませんが、別の方法からの合格に向けて努力しております。
この記事を読んでくださった方は、私と一緒に税理士試験合格に向けて頑張りましょう!

ではでは(/・ω・)/

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